2004年10月の日記

教育委員のお仕事
災害関係のニュースがほとんどを占める中で、驚く事が起こっています。東京都には東京消防庁にハイパーレスキュー隊というすばらしい組織があり、今回新潟でも大活躍しました。その活動には心から敬意を表したいと思います。
一方で東京都教育委員会には「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させるというのが私の仕事」と言ってはばからない委員もいるのです。教育委員の仕事が“風紀委員”みたいなものだとすれば、ある意味簡単ですね。
国旗・国歌の是非は別にして、教育委員たるものがやらなければならない職務というものを理解しないあるいは曲解しているトンデモ委員がいる東京都の現状を悲しく思います。
そういえば、日本国の大臣の中には寝ないで勉強中の人もいるそうですが、一夜漬け大臣でこの国は大丈夫でしょうか?

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/koushitsu/news/20041029k0000m040133000c.html
(2004.10.28[Thu])

消防救助機動部隊
新潟の地震被害で土砂崩れに遭遇した車内から男の子を救出して注目されている消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー隊)が東京消防庁にあります。阪神淡路大震災の後、大規模な災害に対応するために組織されましたが、このような部隊を全国規模でそれこそ24時間以内にどこにでも派遣できる体制が整えば、台風、噴火や地震などの災害に見舞われる事の多い日本に住んでいてもある程度安心だと思うのです。もちろん個人でできる対策はありますが、それを超える規模の災害の可能性は常にあります。備えあれば憂いなしです。

http://www.tfd.metro.tokyo.jp/libr/qa/qa_74.htm
(2004.10.27[Wed])

物資の輸送と配給
「必要とする人たちに至急物資を輸送し配給すべき」こう書いたら、1ヶ月前(2004年9月)だったら日本人の誰もが北朝鮮の事だと思ったでしょう。
残念ながらこれは日本の話になってしまいました。
特に感じるのが情報管理のまずさ。多分必要な物資の量は足りているはずなのに、必要な人に必要なものが必要な時に届かないもどかしさ、これは情報を正確に収集・把握し、必要なニーズに基づいた輸送・配給システムを作らない(作れない)ことに原因があると思われる事です。

じわじわと中長期的なサポートをするのは役場の職員の方々やボランティアの力が必要ですが、緊急時の即応体制の点では力不足の感を否めません。インタビューで「始めての事なので・・・」とお答えになっていた職員の方もいらっしゃいましたが、当然でしょう。災害復旧は業務の一つではあるかもしれませんが、本職ではないのですから。

私は災害時に力を発揮するプロフェッショナルが必要なのだと思います。その備え方は色々ありますが、例えば(自衛隊ではなく)消防庁の組織に国際的な災害復旧支援をするチームを常時編成し、アジアを中心として世界の災害復旧に対してお手伝いする方法もあります。国連常任理事国になるのもいいですが、よっぽどその方が国際貢献になります。また、この事が国内での万が一のとき、海外でのノウハウと経験が生かされる訳で、まさに「情けは人のためならず」なのです。

※1987年に「国際緊急援助隊の派遣に関する法律」が施行され、海外での災害等に対して人員を派遣するようになりました。ただ、これは外務省の管轄下でJICAが派遣するもので、人員を各組織から集めて臨時に編成します。
(2004.10.26[Tue])

スペイン人の謎
正確には“スペイン人が感じる素朴な疑問”ですが、「小さな子どもがお母さんの乗った自転車の後ろで、激しく揺られるなかでもどうしてあんなにすやすや眠れるのだろう・・・」という話をあるスペイン人から聞いた事があります。
また、揺れる電車の中で眠るのも信じられない事らしいです。(もちろん、海外では治安の問題があって電車で眠るのは論外ですが)

そんなこと考えた事も無かったですが、言われてみると不思議です。
(2004.10.19[Tue])

外来語の言い換え
国立国語研究所が外来語の言い換えを発表しました。スキル→技能、マンパワー→人的資源、ロードプライシング→道路課金という具合です。
ここで根本的な疑問なんですが、その言い換えで分かりやすくなったのでしょうか?単に英語起源の言葉を漢語に置き換えているだけでは?“国語”の専門家の先生方はやっぱり一般の人とは発想がかけ離れた部分があります。
 スキル→(その人が)できること
で良いと思いますが、私は。
(2004.10.8[Fri])

船頭多くして船山に登る
船頭多くして船山に登る

優れた指導者が複数で協力すると一見不可能に思える事も可能になること。

※本来の意味は違います(念のため)
2004.10.2[Sat]

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