2005年01月の日記

青色発光ダイオード(LED)
先頃和解(2005/1/11)になった青色発光ダイオード訴訟について、私の周りには和解額の8億4000万円を「妥当」あるいは「高すぎる」とする意見が多い。
法律論の詳細あるいは特許に係る技術的に詳細な議論を差し置いても、どうも感覚的に企業の従業員として行った発明についてあまり高額な報酬を与える事を良しとしない風潮があるように見受けられる。

技術者の報酬がお金だけとは言わないけれど、経済的にも恵まれる事が、これから知財立国としてやって行く日本には必要ではないかと思うのだが、どうだろう。中村教授の勧めに従って優秀な人がみんなアメリカに行っちゃったら、日本は本当に沈没してしまう。

最近ヨーロッパでの教育事情の一端を知る機会もあったが、翻って日本の理科教育はこのままではダメだと感じさせられた。

日本の制度や司法判断の前に、技術者も野球のイチローやサッカーのナカタのように地位も名声も、お金も稼げる職種として認められないといけないのではと強く思う。
NHKの「プロジェクトX」の登場人物のように、影になり私を捨てて企業に尽くすという人間像はやはり古い・・・。
2005.1.30[Sun]

イギリスの食べ物
イギリスの食べ物、レストランはどうも美味しくないという評判で、確かにロンドンのレストランに行っても「これは美味しい」という所にはなかなか出会えない、私も実はそれを実感していました。
ところが今回リバプールに行って、そのステレオタイプが覆りました。
たまたま入ったレストランも美味しかったし、地元の人に勧められたレストランはもっと美味しかった。パリやマドリードのレベルにも全然負けていません。
しかも、地元の人がとにかく親切。イギリスに行くなら文句無くリバプールをお勧めしたいと思います。
(しかも今回は冬の訪問でしたが、春は「すばらしい」とのこと−地元の人の言葉)

写真はリバプールでビートルズが昔(メジャーデビュー前)演奏していたクラブの入り口。最近リバイバル再開したとのこと。
2005.1.29[Sat]

流行語・・・
私が仕掛けて周りに流行らせようと思っている言葉があるのですが、全く流行りません。

アデランテ【あでらんて】
どうぞ。お先に。いらっしゃい。相手に行動を促す時に使う。
スペイン語のadelante(前方に)から。スペイン語では良く使われる。パスタの「アルデンテ(al dente)」に似ていると言われたが、確かに。

peraperativement【ぺらぺらてぃぶまん】
ぺらぺらに。和製フランス語(私の造語)。外国語を流暢に話すこと。
(例文)
Elle parle francais peraperativement.
(彼女はフランス語を流暢に話します)
本来のフランス語はcouramment。

ダメか・・・。

※francaisのcはc cedille
(2005.1.13[Thu])

マックホルツ彗星
肉眼彗星(肉眼で見える彗星)となったマックホルツ彗星ですが、都会の真ん中ではさすがに無理でした。しかし、双眼鏡で探すと簡単に見つかりました。関連WEBの写真を見ると、ダストテールとイオンテールが奇麗に写っています。
自宅からの写真ではとても写りませんが・・・。

※右上がすばる。中央下の緑色にぼんやり写っているのがマックホルツ彗星(C/2004 Q2)
(2005.1.6[Thu])

FOMA N900iG
最近ヨーロッパ方面に行く機会が増えたので、グローバルスタンダード(^_^)のGSM携帯が便利だなぁと思っていました。SIMフリーのGSM携帯端末は買っていたのですが、FOMAカードを差し替える面倒さもさることながら、「海外で(日本の)パケットサービスが受けられる」Vodafoneが魅力的でした。(友人にも自慢されるし・・・)
しかし、ついに昨年(2004)クリスマスにNTT DoCoMoからFOMA N900iGというFOMAとGSMのデュアル端末が発売されました。端末の機能は平凡ながら、海外でiモードが使えるのは魅力的です。ただ、端末価格が4万円代後半(私の場合は買い増し)というのはちょっと躊躇する金額でした。
いろいろ迷っているうちに年を越し、出発日も迫ってきてという状況でドコモショップに在庫を聞いてびっくり。M駅前店もE店も、別のS店も品切れで入荷時期未定との事。これはマズイとG店に駆け込み“最後の1台”(ショップの方のお言葉)をGETしました。
やはりビジネスユーザーが多いみたいですね。

※GSM携帯
Global System for Mobile Communications
ヨーロッパで開発され世界で使用されている方式。正確な言い方ではないが北米、日本、韓国以外は通じると思って良い。世界どこでも同じ電話番号で通話できる。
(北米には1.9GHz帯のGSMキャリアがあるので、3バンド対応GSM端末であればローミング可能)

※SIMフリー
GSM端末では、日本の携帯電話端末のように電話番号等のユーザ−情報を直接記録せずSIMカードというものに記録する。つまり、“機種変更”という概念は無い。SIMカードを差し替える事で、どの端末でも使用できる。
のであるが、実際はキャリアの囲い込み戦略で端末を安く提供する代わりにそのキャリアで契約したSIMカードしか使用できないように設定されてる事がほとんど。これをSIMロックと言い、逆にどのキャリアのSIMカードでも使用できる端末をSIMフリーと言う。
なお、SIMカードをUIMカード(FOMA)、USIMカード(Vodafone)と呼ぶ事もある。
(2005.1.5[Wed])

国番号
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

今日から仕事始め、私は昨日から助走していましたが・・・。
ところで、今回は国番号のお話。国番号はいろいろな目的で付与されるものですが、最も知られているのは国際電話で使用する番号。日本は81、米国は1、フランスは33という具合。(昔のMS-DOSの国番号はこの電話と同じだったと記憶しています。Windowsにも踏襲されているのかしら。Locale番号と言うべきでしょうか)

ISBN(国際標準図書番号;本のバーコードに付いている数字※)では日本は4です。JANコード(商品に付いているバーコード)では日本は49。その他にもあると思いますが、「統一できなかったのか」と思うのは後知恵でしょう。それぞれの目的で各々の団体・組織が決めていますから。

ちなみに電話番号の国番号はITU(国際電気通信連合)、書籍のISBNはISO(国際標準化機構)、JANコードはJIS(日本標準規格、ちなみにJANと互換性のあるバーコード体系としてヨーロッパではEANコード、北米ではUPCが使われている)で制定されました。

そう言えばグローバルIPアドレスも地域割当制ですが、国番号とは違いますね。それに、JPドメインを北米のサーバーに置いてはいけない理由は無いし。

※本のバーコードに付いている数字
正確には書籍JANコードです。一列目のバーコードの978の次からの数字です。978がプレフィックスで最後の数字はチェック用。
(2005.1.4[Tue])

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