宮廷女官チャングムの誓い 今週の名言

第46話 医局長の遺書

王をマッサージするチャングム。額に汗が浮かんでいる。マッサージが終わって、王の体を起こし、目を開けるように促す。おそるおそる目を開ける王。王の視力は回復していた。喜ぶ王后(妃)とチャングム。医局長は驚いている。チャングムは、王の病気は狐惑病で間違いないと言うが、原因が違っていたと指摘する。原因は、自然に存在するヒ素で、そのヒ素が牛乳を摂取することによって体内に取り込まれていたというのだ。合点するチョン・ウンベク。王はチャングムに名を尋ねる。「チャングムです」と答えるチャングム。

内医院でチボクが、「チャングムが内医院を救った」と空気の読めない発言をしている。オ・ギョモは、チャングムをもとの職場に戻し、シン医務官を王の担当にするよう命令して出て行く。
ヨンノも女官長(提調尚宮)に、「おめでとうございます」と空気の読めない挨拶をする。顔をしかめる女官長。女官長とクミョンをチャングムが訪ねてくる。王の食事に関する注意事項を説明する。退出しようとしたチャングムを呼び止める女官長。しかし、後の言葉が出てこない。
オ・ギョモが怒っている。まさか、チャングムが王の失明を直すとは思わなかったのだ。ミン・ジョンホは、内医院の秩序を乱したと謝る。オ・ギョモはさらに怒りを表し、出て行く。左賛成は、チョンホにオ・ギョモを告発するには確実な証拠が必要と言う。
隠れ家でチョンホと部下が話している。地図に記された印は銀山だというのだ。そこに、別の部下が報告に来る。入り江に船が着いたらしい。チョンホたちは現場に張り込み、密輸組織を捉え、証拠品を押収する。
王殿でシンビが王に薬を出している。王は、自分を治療した医女の姿が見えないと言う。オ・ギョモは、王の治療の功績はシン医務官にあると言う。そして、内医院の秩序を乱した王后を批判する。
ヨンセンのもとを訪ねる王。ヨンセンは王に願いがあると言う。親友のチャングムの話を聞いてほしいというのだ。チャングムは、ためらいがちにハン尚宮の名誉を快復してほしいと申し出る。王はハン尚宮の思い出を語る。しかし、ハン尚宮の恨みを晴らすためには、血の雨を降らせなければならないという。
チェ女官長は、ヨリを気に入ったと言う。そして、ヨンシン前女官長に手を引くように伝えさせる。チェ女官長は、渡した書類の中にヨンシン前女官長に不利な証拠を入れていた。
チェ女官長とオ・ギョモが話をしている。チェ女官長は、捨てられた猟犬は主人に噛み付くという。オ・ギョモは「何の話だ」と言うが、女官長は仲違いをしている時ではないと答える。
医局長は内医院でぼんやりしている。医女たちは、医局長が職を解かれると噂している。医局長が屋敷で考え事をしている。そこにチャングムとミン・ジョンホが訪ねてくる。そのとき、チョンホは不審な人物がいるのを見つける。刺客らしい。しかし、立ち回りの末、逃げられてしまう。一方チャングムは、医局長に真実を話すよう説得している。考える時間が欲しいと答える医局長。
チェ・パンスルは、暗殺に失敗した刺客を叱責している。すぐに戻って、始末するよう命じる。しかし、医局長の屋敷に戻った刺客は、医局長が自殺したことを知る。
内医院には沈痛な空気が流れている。オ・ギョモは、「医局長は王への不忠に死をもって償った」という。
女官長とパンスルは、医局長の自殺をもって一件落着という。一方、カン・ドックたちはチャングムから何かをささやかれる。
水刺間で、クミョンに医女が訪ねてきているという案内がある。チェ女官長とともに東屋に行くクミョン。そこにはチャングムがいて、ハン尚宮とミョンイの作った甘酢を取り出していた。昔話をするチャングムを前に、「戻ろう!」という女官長。チャングムは女官長たちを引き止め、医局長の遺書をもっていると言う。そして、自ら罪を認めるように迫る。
女官長は遺書の件をオ・ギョモに知らせる。女官長らは、調査の結果、チャングムが遺書をもっている可能性は低いと判断する。しかしパク・プギョムは、オ・ギョモに何か手を打った方が良いと提案する。同意するオ・ギョモ。
チェ・パンスルがユン・マッケに、カン・ドックたちを引き止めるように言う。そこでマッケは、トック夫妻に酒の配達を依頼する。その間、パンスルの一味はトック宅を家捜ししていた。帰ってきたトック夫妻は驚くが、金品は盗まれていない。一方パンスルは、盗んできた手紙を読むが、それはナジュテクへのラブレターだった。
パク・プギョムは、ユン・マッケを通じて姪のヨンノにチャングムとチェ一族の関係を調べるよう命じる。その後、マッケはオ・ギョモらにチャングムとチェ一族の因縁を報告する。驚くオ・ギョモら。そして、事情を知り過ぎているヨンノの存在が危険という。
チャングムがクミョンを訪ねる。そして、しばらくの間「昔に戻りたい」という。チャングムは水刺間の女官時代のようにクミョンに語りかける。罪を認めろというのだ。しかしクミョンは、それを拒絶する。
クミョンはヨンノを呼び出し、チェ・パンスルの屋敷に行くよう命じる。そこには女官長も来ていた。パンスルはヨンノに約定を渡し、共の者とすぐに出立するように言う。ヨンノは、叔父のユン・マッケに挨拶したいという。女官長はそれを許す。
ヨンノはマッケを訪ねる。すると、そこにパク・プギョムが居た。プギョムもヨンノに約定を渡し、翌朝役所に行って、事実を話すように言う。
部屋で悩んでいたヨンノは、その夜チャングムを訪ねる。そしてチャングムの前に、2通の約定を出す。

解説

王の病気が治ったと思ったら、休む間もなくチャングムがチェ一族とオ・ギョモを追いつめていきます。チェ一族とオ・ギョモに楔を打ち、情報戦を仕掛けるチャングムは、なかなかの策士です。ただ、その過程でヨンノが・・・(合掌)。しかも、次の回であっと驚く展開が待っています。

今週の名言

「誇りは踏みにじられても消えはしない、自分で消さない限り。」

チャングムが“昔に戻って”、クミョンに罪を自白するよう迫った時のチャングムの台詞。クミョンが、チェ一族の一員としてやらなければならなかったこと、ミン・ジョンホへの想いが叶わなかったことなどを背景にして、「(自分の)誇りを踏みにじったのはあなた(チャングム)」と言ったことに対する返事です。クミョン側(?)にすれば、厳しすぎる言われかたですけど。