宮廷女官チャングムの誓い 今週の名言

第10話 呪いの札

王は冷麺を口にして、トンチミの汁は苦手だったがこれはさっぱりしていて旨いという。内侍府の長官もチャングムもほっとする。チャングムはミン・ジョンホと目が合う。それをめざとく見つけたクミョンは気が気で無い。ハン尚宮たちが回復し、クミョンとチャングムを褒める。チャングムは、来る途中で飲んだわき水が美味しかったので、鉱泉水を使うことを思いついたと話す。一方、サザエの毒と脂を間違えたミン尚宮とチョバンは叱責される。
野営地でクミョンはチョンホに出会う。クミョンは何かを言おうとするが、その時は立ち去った後だった。チャングムが月明かりで日記を付けている。そこにチョンホがやって来て、筆が大き過ぎると指摘する。持ち歩いているノリゲを取り出そうとするが、着替えたため忘れてきていた。その時クミョンがやって来る。チョンホは二人に休むように言う。クミョンはチャングムに、男性と親しく話をするとあらぬ疑いを受けると言う。

ミン尚宮たちの代わりに、チャングムが退膳間の担当になる。喜ぶチャングム。退膳間で感慨深げに部屋を眺めるチャングム。クミョンの説明も上の空で聞いている。
宮中でパク・プギョムとチェ・パンスルが内密の話をしている。その後、パンスルからお札を受けとるチェ尚宮。パンスルは、クミョンがショックを受けるだろうと言うが、チェ尚宮はいずれは通る道と答える。チェ尚宮は、部屋でクミョンにお札を隠すよう迫る。クミョンは、そんなことをしなくても実力で最高尚宮になれると、それを断る。チェ尚宮は、宮中では実力だけでは最高尚宮の座を維持することはできないと言う。そして、嫌な役目を他人にやらせないのは、チェ一族の教育方針だと言う。しかし、クミョンはそれを断り、出て行く。
チャングムが、ヨンセンに退膳間の夜当番を代わると申し出ている。訝しがるヨンセン。結局チャングムが代わることになる。チャングムは、母親ミョンイが隠した日記(飲食抜記)を探すが見つからない。
翌朝、クミョンが部屋で苦しんでいる。チャングムが声をかけるが、「出て行って」と言われてしまう。仲間の女官に様子を聞いても、追い出されるだけだという。
チャングムはチェ尚宮を訪ね、クミョンに代わって退膳間の夜当番を担当すると申し出る。しかしチェ尚宮は、その必要は無いと拒否する。しかしチャングムは、退膳間に入り込む。そして、日記を探し続ける。クミョンは、チェ尚宮からお札を受けとり、ついに隠すことを承諾する。しかし、こんな事は自分の代で終わりにするとも言う。クミョンが退膳間に行くと、チャングムが中で何かをしていた。チャングムはクミョンの質問をはぐらかし出て行く。クミョンは、お札を隠すが、その様子をヨンセンに見られていた。部屋に戻ろうとするヨンセンだったが、そこに再びチャングムがやって来る。何かを探しているようだ。
ヨンセンは翌日、チャングムに何をしていたのか問いただすが、チャングムは答えない。退膳間でハン尚宮が出て行った隙に、ヨンセンはチャングムに、クミョンが何かを隠していたと言って、柱の梁を探す。そこからミョンイの日記が落ちてくる。チャングムは思わずそれを拾い上げ、出て行ってしまう。チャングムは東屋でそれを涙ながらに読む。部屋に戻ると、ヨンセンがふくれている。怪我をした自分を放っておいて出て行ってしまったからだ。そこにハン尚宮がやって来て、着いて来るように言う。退膳間に行くと、チョン最高尚宮やチェ尚宮たちが集まっている。そして、チャングムにお札のことを尋ねる。チャングムは知らないと答えるが、前の晩退膳間で何をしていたのか答えることができない。子どもの頃、親の言いつけを破って父親の身分をばらしてしまい、両親が死ぬことになってしまったからだ。ミョンイの手紙ににも、手紙のことは話してはいけないと書いてあった。チョン最高尚宮は、チャングムを蔵に閉じ込めるよう命じる。また、この事を誰にも話さないように言う。チェ尚宮はクミョンに、この事は黙っているように話す。チェ尚宮はチョン最高尚宮に、チャングムを処分すべきと主張しているが、チョン最高尚宮は黒幕を暴くと答える。
蔵にハン尚宮がやって来る。真相を話すようチャングムに催促する。チャングムが話そうとしたところにチョン最高尚宮がやって来る。ハン尚宮は止むなく出て行く。
チェ尚宮は、お札を隠すことに失敗したことをチェ・パンスルに話す。そして、もう一度お札を入手するよう依頼する。
宮殿に来ていたカン・ドックにチョン最高尚宮が声をかける。そして、退膳間で見つかったお札を出し、何のお札か占い師に調べてもらうよう依頼する。トック夫妻は占い師の元で、そのお札が懐妊中の王后の子どもを女にする呪いの札だと聞かされる。驚くトックたち。トックはチョン最高尚宮に呪いの札であることを告げる。驚くチョン最高尚宮。
ヨンセンはチャングムの居場所を探しているが、見つからない。ハン尚宮に聞いても要領を得ない。チェ尚宮が、チョン最高尚宮にチャングムを処分するよう改めて主張している。それを立ち聞きしたヨンセン。蔵に向かうと、確かにチャングムが閉じ込められていた。
チェ尚宮は、クミョンに新たに調達したお札を渡そうとしている。そこにハン尚宮がやって来る。慌てる二人。ハン尚宮はクミョンに着いて来るように言う。蔵では、チョン最高尚宮とヨンセンたちがいた。ヨンセンは、クミョンが何かを隠していたこと、チャングムが何かを探していたことを話す。チェ尚宮はそれを遮ろうとするが、クミョンも蔵に閉じ込められることになった。チェ尚宮は、ホンイを読んでチェ・パンスルに手紙を届けさせる。パンスルは手紙を読んで、オ・ギョモ邸に急行する。
蔵ではチャングムが、隠したのはクミョンかとただすが、クミョンはそれを否定する。チョン最高尚宮がやって来て、真相を話さないのなら義禁府に引き渡すという。
チェ尚宮はチョン最高尚宮に、内密に処分するべきと主張する。義禁府が関わると、水刺間が“廃墟”になってしまうというのだ。チョン最高尚宮は、「それもやむを得ない」と答える。
翌日チョン最高尚宮は、蔵でチャングムに、真相を話さなければこのまま義禁府に行くと言う。

解説

クミョンが陰謀の片棒を担がされてしまいます。しかし、それに失敗。チャングムを巻き込んで大騒動になります。前回まではクミョンは料理の腕で勝負していましたが、チェ一族の宿命には勝てませんでした。

ところでプチ矛盾ですが、女官見習いの頃、チャングムはクミョンに出会っていて、クミョンがチョンホを慕っていることを知っているはずですが、二人の会話ではその事実が前提になっていません。また、チェ尚宮がクミョンに呪いの札を隠すように説得している話の中で、自分たちは両班の身分に成れないと言っていますが、後にハン尚宮が最高尚宮に就任した時に「両班出身でない」と非難を受けています。

今週の名言

「それでもお前にはやってもらわねばならぬ。私がそうだったように」

チェ尚宮がクミョンに呪いの札を隠すよう命じたとき、クミョンがきっぱりと断った後のチェ尚宮の台詞。チェ一族の悲哀を感じさせる。