F 宮廷女官チャングムの誓い 今週の名言 - 第11話 真相究明

宮廷女官チャングムの誓い 今週の名言

第11話 真相究明

蔵から出したチャングムとクミョンに、チョン最高尚宮は退膳間で何をしていたか改めて聞く。しかし二人とも答えない。チョン最高尚宮は二人を義禁府に連れて行く。しかし、途中でヨンシン女官長が現れ、チョン最高尚宮に来るように言う。女官長(提調尚宮)は、事実を明らかにしない方が良いこともあるとチョン最高尚宮の説得を試みる。だが、チョン最高尚宮はそれはできないと言う。また、女官長はチョン最高尚宮が自分を疑っていることを知る。女官長は、1日だけ待つように言う。チョン最高尚宮はそれを受け入れる。
ハン尚宮が蔵でチャングムに食べ物を食べさせている。そこにチェ尚宮がやって来て、クミョンを連れ出す。チェ尚宮は、この事は黙っているように言う。そして、監察尚宮のもとに居るよう指示する。女官長はチェ尚宮に、自分への報告が遅れたことを非難する。チェ尚宮は、チャングムが疑われていたため、事態の収拾が容易にできると考えたと弁明する。チェ・パンスルはオ・ギョモに、今回の件の収拾を依頼する。立腹するオ・ギョモだったが、義禁府に根回しをすると言い、チャングムに不利な材料を見つけるよう指示する。

ハン尚宮は退膳間でチャングムが見つけたと言う帳面を探す。しかし見つからない。ミン尚宮が女官たちを指導している。しかし、途中で詰まってしまう。そこにハン尚宮がやって来て、助け船を出す。その後、ヨンセンに自分について来るよう言う。ハン尚宮はヨンセンから、チャングムが料理の練習をしていた場所を聞き出し、そこで帳面の捜索を再開する。
チェ尚宮はユン・マッケに、新たに“目撃者”になるよう言う。パク・プギョムも宮中で根回しをしている。チミル尚宮は女官長に、最高尚宮の交代を提案すべきと進言する。そこに、チョン最高尚宮が王殿に入るという知らせが来る。慌てて出かける女官長。王殿では、チョン最高尚宮が王に料理を出していた。王は、女官たちの表情が暗いと言う。チョン最高尚宮は、最近女官が怠けているので叱ったと答える。王は、一番怠けているのはチョン最高尚宮だと言い、頻繁に顔を出すように申し付ける。王殿から退出する際、チョン最高尚宮は女官長を呼び止め、長くは待てないと言う。
チェ尚宮は女官長に、今晩中にカタがつくと報告する。一方ハン尚宮は蔵で、チャングムに真相を話すように説得する。しかしチャングムはそれを拒む。自分が幼い時に両親の言いつけを守らなかったばかりに、両親を死に追いやってしまった経験があり、日記や手紙のことを話してはいけないと言われている以上、今回はそれに従うというのだ。ハン尚宮は殺されてしまったミョンイのことを思い出す。
翌朝、チョン尚宮が女官長の部屋に来ると、女官長は「義禁府に行こう」と言う。チョン最高尚宮は、猶予を与えたのは失敗だったと感づく。ハン尚宮がチョン最高尚宮の部屋で、今回の件を見逃すよう進言する。チョン最高尚宮はそれを拒絶する。水刺間の不正を正すのが自分の使命だと言うのだ。チョン最高尚宮は義禁府に行くが、結局引き返す。女官長に会いに行き、指示に従うと言う。女官長は、この件を伏せるよう指示する。しかし、チャングムを処分せよという指示には従わない。結局チャングムらの処分はチョン最高尚宮に一任される。チョン最高尚宮は、チャングムとクミョンを部屋に戻し、世話をするように指示する。ハン尚宮は蔵からチャングムを出し、背負って連れて行く。ヨンセンがチャングムの部屋に飛び込んでくる。ハン尚宮はチャングムの世話を命じる。
しばらくして、回復したチャングムにハン尚宮は、チャングムのせいでチョン最高尚宮が意志を曲げてしまったと言う。また、そのせいで膝の状態が悪化したとも言う。そこにチョン最高尚宮が入ってくる。お詫びをするチャングムだが、チョン最高尚宮はそれを許す。また、チェ尚宮とクミョンを訪ね、伏せておくなら徹底的にと指示する。
宮殿でカン・ドックが護衛官たちを相手に強壮薬を売り込んでいる。あること無いこと並べ立てて、法外な値段で売りつけようとする。そこに内侍府の長官がやって来る。カンドックは捕らえられてしまった。長官はトックに、養子に売りつけた薬のせいで迷惑していると非難し、部下に両手を切り落とすよう命令する。トックは慌てて、その薬は偽物だと説明する。そして、偽薬の製造を実演してみせる。納得した長官だが、もう一度両手を切り落とすよう命令。慌てるトックだが、そこにユン・マッケがやって来る。トックが王に呼ばれているというのだ。また、長官も呼ばれているらしい。
水刺間でヨンセンが、王子の手足が麻痺したというニュースを知らせてくる。料理に問題があったのではないかと疑われているのだ。しかしチョン最高尚宮は、チョンジュチュナプタン(蟲草鴨子湯)で麻痺が起こるはずが無いと訝しがる。トックは長官から事情を聞かれるが、変なものは入れていないと主張する。長官はトックを監察部屋に閉じ込めるよう指示する。長官はチョン最高尚宮に、料理が疑われていると言うが、トックが犯人のはずが無いとも言う。チョン最高尚宮も同意する。長官は料理を調べるようチョン最高尚宮に依頼し、自分は東宮殿に行く。東宮殿では王が医務官に治療できるか訪ねているが、医務官は原因が分からない状態では闇雲に治療できないと答える。
チョン最高尚宮はチョンジュチュナプタン(蟲草鴨子湯)の材料を揃えさせる。やはり、おかしなものは無い。そのとき、ホンイがチャングムに人が訪ねてきていると言う。それはナジュテクだった。夫のトックが捕まって、途方に暮れている。チャングムはナジュテクを励ます。また、前日トックが持ってきたと言うキノコを預かる。ハン尚宮にそれを見せるが、麻痺を起こすものではなかった。
厨房に医女シヨンが訪ねてきて、銀のさじに反応するか試してほしいといくつかの毒を持って来る。早速実験するが、どれも原因では無かった。オ・ギョモは容疑者に自白させるように指示する。やがてトックは義禁府の取り調べを受けることになる。チャングムが駆けつけると、トックは連れて行かれるところだった。そのトックにチャングムは、無実なら無実と主張するように言う。
水刺間ではハン尚宮の料理の実習が始まっている。その話の中で食材の相性が話題になったことから、チャングムは自分で調べてみようと思い立ち、ハン尚宮の許可を得る。チャングムはシヨンから、王子が安眠を促すにくずく(肉荳蔲)の油を処方されていることを知る。ハン尚宮ににくずくについて聞くが、明国の香辛料ということ以外よく分からない。チャングムはミン・ジョンホに会いに行き、医学書を借りる。部屋でその医学書を読んでいたチャングムは、何かを思いついて飛び出して行く。
翌日、ヨンシン女官長やチョン最高尚宮、他の尚宮が会議している場にヨンセンが飛び込んでくる。事情を聞いて水刺間に駆けつけると、チャングムが「分かりました」と言う。

解説

チョン最高尚宮はヨンシン女官長に猶予を与えたばかりに、相手方の巻き返しの時間を作り、形成を逆転されてしまいました。無実のチャングムを死に追いやるわけにも行かず、信念を曲げて今回の事件を揉み消します。しかし、心労で膝の状態が悪化。一方、カン・ドックが次々に危機を迎えます。チャングムは何とか彼を助けようとしますが・・・。

今週の名言

「私はそんなお前に振り回されるであろう。でもそれでいい。そうやって生きて行きましょう。」

呪いの札の件が不問に帰されてチャングムを背負って歩くハン尚宮の台詞。チャングムとハン尚宮の絆の深さを示すとともに、クミョンとチェ尚宮との生き方の違いを際立たせる。後にチャングムがハン尚宮を背負って歩くことになるとは・・・。(第27話