宮廷女官チャングムの誓い 今週の名言

第39話 ヨリの企み

王后(妃)からメミルチョンビョンを作るよう言われたチャングムは、水刺間で調理ができないか調べている。そこにクミョンが入ってきて、「誰もが入って良い場所ではない」と激しく叱責する。黙って出て行くチャングム。チャングムは別の場所で調理する。その夜、クミョンが用意したのもメミルチョンビョンだった。クミョンが王后に出しに行くと、チャングムの料理を食べるので下げるようにと言う。止むなく出て行くクミョンだが、ヨリと出くわす。クミョンはヨリに、部屋に来るように言う。
トックの家にチャングムが帰ってくる。ナジュテクはチャングムのために食事を作る。食事ができて部屋に持って行くと、チャングムは寝ていた。優しく布団をかけるナジュテク。その様子を聞いて、ミン・ジョンホは静かに立ち去る。

ヨリがクミョンを訪ねている。忠誠を示すと言うヨリ。その代わり望みを叶えるように言う。クミョンは同意する。
都の近くで疫病が流行している。この事は王に報告される。王は、オ・ギョモらに特使を派遣するよう命じる。疫病対策のため、医局長をはじめ内医院の医女、チボクらが現地に赴くことになった。ヨリも自分が行くと言う。チョン・ユンスは了承する。
ヨリはチャングムに、留守中のこともあるので王后に薬を持っていくよう命じる。その間、チャングムが急病の女官の診察に行っていないと騒ぎになっていた。チャングムの代わりに鍼を打つヨリ。医女長たちは、急病人を放っておいて王后殿に行ったとチャングムを非難する。チャングムは、急病人のことは知らされていない訴えるが、ヨリは確かに伝えたと主張する。チャングムは罰として、当直と掃除を命じられる。しばらくして、チョン・ウンベクが水刺間に知らせるべき食材に関する注意事項が伝わっていないことが発覚する。指示書が無かったことが原因らしい。指示書を探した一同は、書物の間に挟まっているのを発見する。そして、掃除をしたチャングムが疑われる。チャングムは、薬房でヨリを非難する。ヨリは、書庫に移動しようと言う。書庫でヨリを激しく追求するチャングムだが、その様子をシン・イクピルに見られていた。その件は医局長にも報告される。ヨリの嘘泣きに騙されたシン・イクピルは、チャングムを追放するべきと主張する。チョン・ウンベクはチャングムをかばう。結局チャングムは、ヨリの代わりに疫病の地域に派遣されることになる。医局長はヨリに、「(ヨリの)策士ぶりには負ける」と笑う。
疫病地域への派遣団が結成される。特使にパク・プギョム、特使補佐にミン・ジョンホが選ばれる。疫病の村で患者の治療にあたる医女たち。医局長はチャングムを呼び、薬剤庫の鍵を渡し、薬剤の管理を任せる。疫病が想定より深刻だと判明したため、宮中に報告に行くことになる。その際、追加の人員と薬剤を要請することになる。
一方宮殿では、ヨリがクミョンに、チャングムを王后の力の及ばない地域に追いやったと説明する。
村では、パク・プギョムの前に捕らえられた者が連れてこられる。彼は、薬の横流しをしたと言う。そして、横流しをしたのはチャングムだと告発する。チャングムはその場で処刑が決まってしまう。しかし、チボクがやって来て、実は薬剤庫の管理をしていたのは自分だと言う。こうして彼の嘘が露見してしまう。命拾いをするチャングム。
その後、内医院から応援が到着する。その中にいたヨリは、医局長からチャングムの処分に失敗したと聞かされる。チャングムは他の医女に挨拶しても無視される。
しかししばらくして、村に封鎖令が出る。密かに封鎖令を伝える内医院の関係者。しかし、ヨリはチャングムに封鎖令のことを告げず、近くまで薬剤の調達に行くよう言う。チョボクやチョンホとも言葉を交わすが、チャングムが封鎖令のことを知ることは無かった。チャングムが薬剤を仕入れて村に帰ると、既に村は封鎖されていた。ヨリの企みに気づくチャングム。
その頃、集合場所でチャングムがいないことに気づいたチョンホは、チャングムが村に取り残されたと悟る。封鎖を強引に突破して村に戻ったチョンホは、呆然とするチャングムを見つける。チャングムは「内医院の医女仲間から見捨てられた」と訴える。

解説

最も辛いエピソードです。仲間から見捨てられるほど辛いことはありません。しかし、こういう時に助けてくれる人は本当にありがたい。チャングムのチョンホに対する信頼が確立した回とも言えます。

今週の名言

「命令を下したあなたが禁を破るとは」

ミン・ジョンホが封鎖を突破する時、兵士から言われた言葉。ひょっとすると、上に立つ者はそういう局面もあり得るのかも知れません。