見切り発車

June 26, 2010

翌朝、「成田空港の運用時間を理由に出発できなかった」という話を信じて、早めに起きる。しかし、航空会社からは何の連絡もない。
ドーハで10時間のトランスファーの余裕があるので、朝一番で出発すれば、乗り継ぎ便に間に合うのに。

ホテルを予約した代理店に、航空機の出発遅れで到着が翌日以降になる旨、FAXで連絡を入れる。トラブル発生が土日になるというのも悪いタイミングである。

やっと、カタール航空の南ウィングJカウンターに12:00集合がかかったので行ってみると、「出発の時刻は未定」という。単に、1,000円のミール券を配っていただけ。

ミール券を配るのにパスポートをチェックするか?

カウンターでは何の情報も得られず、15:00にアナウンスがあるという話の一点張り。やむなく昼食をとり、15:00にもう一度Jカウンターに行ってみるが、係員は誰もいない。

カタール航空、にげた。

16:30まで誰も現れず、空港内インフォメーションの内線電話からカタール航空の担当者と話をする。依然として出発の見込みは立っておらず、私の場合ドバイ経由のとんでもなく時間のかかるルートが提示された。(成田→ドバイ→ドーハ→アレクサンドリア) 当然これでは会議に間に合わないので、ANA/エジプト航空のバンコク経由カイロ行きを使わせてくれるよう依頼する。折り返しの連絡をもらうため、携帯電話番号を知らせたが、結局電話は無かった。

カタール航空、また逃げた。

同時に、エジプト行きを間に合わせるため、自前でANA/エジプト航空便を当日予約した。302,000円なり。カタール航空の振り替えができるのかどうか、まったく不明のまま、出発の時間が迫ってきたため、搭乗する決心をする。 ちなみに、当日予約のため正規料金。そのためかどうか、ANAラウンジが使えるという・・・。

ANA便は予定通り、何のトラブルもなく離陸した。これが普通なんだけど。

ところで、今日は部分月食が見られる日。昨日からばたばたしていたので、すっかり忘れていたが、飛行機の窓から月を見て、左側が欠けていることに気づく。食分はそれほど大きくないようだが、この月が半周してイースター島の皆既日食を起こすと思うと、感慨深い。

2010/6/27部分月食
航空機から見た部分月食。下の光は航空灯。

ちなみに、スペインで、セビーヤ(セビリア)からバレンシアに飛行機で飛んだとき、窓から見た雲の海にかかる月が幻想的で美しかったのを思い出すが、天文現象を飛行機から見たのは、今回が始めてである。

月食は終わった。いま、月に22度ハローが出ている。

ところで、カタール航空QR802便に乗り込んで、降ろされることになったとき、機長のアナウンスで「成田空港の運用時間(23時まで)を過ぎたため」と、まるで成田空港会社が原因であるかのような説明だった。これが事実とすれば、翌朝一番で飛べばよいものを、翌日16時30分になっても飛ぶ気配がない。これは、自社の責任を回避しようとする方便だったのではないかと疑わせる。

その後、「夜を徹して作業したが、交換した部品が不良だった」「ドバイから部品を取り寄せて取り付けた」という情報を得た。 ということは、欠航せざるを得ないのはかなり早い段階で分かっていたわけだ。

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