帰国

July 3, 2010

アレクサンドリアに来て初めて、ホテルで朝食を食べた。というか、初めて朝食をとった。普通のビュッフェである。コーヒーがありがたい・・・のだが、薄い、薄すぎる。きっと、ネスカフェをお湯にといて、ポットに入れているのだろうけど。

ちなみに、「こんなこともあろうかと」ウィダーインゼリーとカロリーメイトを持ってきていて、ミネラルウォーターも飲んでいるので、前日までの毎朝、飲まず食わずというわけではない。

このホテルのチェックアウトが12時なので、午後は歩いて行ける範囲を観光する予定。

アレクサンドリアの市内

手持ちのエジプトポンドがほとんどない。今日は国立博物館に行くことにしていたが、タクシー代を浮かせるために歩くことにする。しかし、博物館ではドルで払えなかった。ATMで引き出そうとするが、「サービス停止中」の文字が・・・。作戦の練り直し。いったんホテルに引き上げて、休憩する。フロントでは両替できず、ホテルの向かいのATMも止まっていたので、別のATMを探すために、街歩きをする。何とか見つけて、100ポンドを引き出した。博物館に戻って、35ポンドを払う。セキュリティーチェックが異様に厳しい。エジプトのホテルや、図書館にもセキュリティーチェックがあるが、警報が鳴ってもそのままフリーパスという状態に慣れていたので、逆に驚いた。

アレクサンドリア国立博物館は、それほど大きな施設ではないけど、面白かった。特に、地下2階にあるミイラの展示。一番奥のミイラのひつぎの内側の絵が美しい。よみがえるまでの間、あの絵に見守られるのか・・・。

もっとも、この絵を見るためには懐中電灯が必要。照明はトップからしか当てていないので、肝心の絵は見えない。(【注】遺物保存のため、強い光を当てるべきではない)

夫婦の像や、贈り物をする絵などを見ると、当時の人々の暮らしが想像され、いたわりなどが感じられて、昔のエジプトの社会が何となく分かってくる。やはり、博物館には来るものだ。

博物館から引き揚げると、送迎サービスを頼んでいたので、待つだけ。海岸通りの道を地元の人のように横断して、海を見に行った。ゴミだらけ。

アレクサンドリアの海
アレクサンドリアから見た地中海

街で掃除をしている様子を眺めていたら、ゴミは集めるのではなく、店先から道路にかき出すだけ。風に吹かれて飛んでいってしまうので、最後に海にたどり着くというわけ。

ありえない。


時間通りに、送迎の担当者が現れた。26日の往路担当と同じ人だったらしく、「なぜ到着しなかったのか」との質問。欠航になって遅れた経緯を説明する。
ちなみに、送迎サービスは送迎だけではなく、チェックインカウンター、パスポートコントロールまで付いてきてくれて、手続きを手伝ってくれる。なるほど。

アレクサンドリア空港はゲートが1箇所しかなく、また、例によって表示もない。いやな予感が・・・。飛行機は20:30出発予定だが、ゲートに行列ができた。搭乗券を見ると、搭乗手続きは19:40開始となっている。いまは19:25。「違う飛行機の行列だろうな」と思っていたが、アラビア語で係員が何か言っている言葉の一部に「カタール」と聞こえた気がした。係員とアイコンタクトしたら、こちらに向かってきた。搭乗券を見せると「この行列だ」という。ずいぶん早い搭乗だと思ったら、なんと、20:00に離陸してしまった。のんびりしていたら、乗り遅れていたということか。恐るべし、アラブ時間。

アレクサンドリア空港を飛び立つと、カタールのドーハ空港まで3時間半。往路はカタール航空を使っていないので、カタール航空機に乗るのはこれが始めてとなる。機材はピカピカと言っていい。

サービスは日本並みとはいかないが・・・。

ドーハ空港
ドーハ空港

ドーハ空港は、ごった返していた。買い物をする人、ベンチで休む人、さまざま。私は、COSTA COFFEEに向かう。向かいにOryxラウンジがあった。本来なら、往路で10時間のトランスファーの待ち時間を過ごすはずだったところ。

復路はトランスファーの時間がそれほどない。出発ゲートでは、関空・成田行きの便のためか、日本人の団体旅行者が多かった。

カタール航空では、シールが配られ、寝ていたい人は座席にDo not Disturbを貼れるようになっている。これですよ、これ。

ただ、機内食の“魚”は売り切れだった。私の座席の担当フライトアテンダントは、スペイン語で同僚の人と話していた。私との会話は英語だったが、「スペイン語で」と思ったけど、なんか、そういう雰囲気ではない。

関空まで寝てすごす。関空は、これがはじめて。このフライトは関空便だったものを、成田まで延長したため、トランジットが必要。いったん、機外に出る。
本当は関空→羽田が便利なのだけど、ANA便ではないので、そうはいかない。(だけど、ANAとの共同運航便ではある)

携帯の電源を入れたら、メールがばんばん入ってくる。「帰ってきた」

このあと、再び飛行機に乗り込み、成田に向かった。1時間ほどで到着。成田エクスプレスで都心に向かうが、この車内のハイテクなこと。しかもぴかぴか。

日本は未来社会ですか。

ちょっとした逆カルチャーショック。

いろいろあったけれども、無事に自宅に帰り着いた。

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